木質系セメント板

2018-05-27

素材のコト

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■木質系セメント板とは



木質系セメント板(もくしつけいセメントばん)とは、木毛、木片等とセメントを混ぜて、圧縮成形した素材です。
建材として昔から多く使われていましたが、どちらかというと下地材で工場、学校、スポーツ施設、ホール等の屋根下地や壁下地等によく使われてます。自分の学校も木質系セメント板でした。住宅ではモルタルの下地等に使われていました。
現在では、特徴的なテクスチャーから塗装したりして仕上げ材として使われる事も増えてます。

■木質系セメント板の種類

・木毛セメント板(もくもうセメントばん)

木材をリボン状に削り出した木毛を混ぜたモノ



・木片セメント板(もくへんセメントばん)

名前の通り木片を混ぜたモノ


■木質系セメント板の特徴

木質系セメント板は、木材とセメントの特徴を合わせ持ちます。
セメントならではの防火性に加えて、木材ならではの断熱機能、調湿機能、軽量性と施工性の良さがあります。
さらに、吸音性、遮音性も良く、アスベストやホルムアルデヒト等の有害物質を含んでいない(F☆☆☆☆ではなく告示対象外)ので、健康にも優しいです。

そして、原材料の木毛や木片は間伐材や端材から作られるので、環境にも優しい材料です。
スレート板とは違うので、手のこでの切断、釘打ち等も出来るので、加工性、施工性にも優れます。




■木質系セメント板の歴史

ヨーロッパでは100年以上の歴史がある材料ですが、日本では関東大震災後、木毛セメント板を塗り壁の下地材の燃えない建材としてドイツから輸入され使用されるようになったとのコトです。

木毛セメント板が震災の復興資源として利用されるようになったのは、関東大震災では建物の倒壊による死者数よりも震災による火災の死者数の方が圧倒的に多かった為、燃えない建材が必要とされた為です。


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