今後のリノベーションの為に、フローリング材について知っている範囲でまとめました。
フローリング材は、大きく分けると無垢フローリングと複合フローリングの2種類に分けられます。さらに構造、素材、用途、施工方法によって色々な種類があります。
今回は無垢フローリングと複合フローリングの違いについてです。
■無垢フローリング(単層フローリング)
フローリングというと、海外から来たイメージですが、日本でも板の間や縁側等に【縁甲板(えんこういた)】と呼ばれるスギ、ヒノキ、マツ等の針葉樹を材料にした無垢の床材が古くから使われていました。
無垢フローリングは、木材をそのまま1枚の板として利用されるので、木材そのものの質感や温かみがあり、素材感を感じられるのが特徴です。
一般的な厚みはt=15mmあるので、表面の傷程度なら何回かはサンディング作業が可能な為、貼り替えしなくても済みます。
また、他のフローリングに無い特徴として表面加工(スプーンカット、帯鋸目、浮造り等)があります。
【無垢フローリングの種類】
◆ソリッド
1枚もののフローリングの事で、OPCとOne pieceの略で呼ばれたりもします。
◆ユニ(UNI)
■複合フローリング
基材(主に合板)の表面に単板(木を薄くスライスした板)や化粧板を貼りつけるフローリングの事で、基材の組合せや塗装方法で様々な性能を持たせる事が出来る為、遮音や床暖等の利用する目的に合わせた使い分けをする事が出来ます。
さらに無垢フローリングに比べて温度や湿度の変化に強く、膨張伸縮が少ない為、ねじれや反りが生じにくい上に、均一な品質のフローリングにしやすく価格が安いメリットがあります。
【表面材の厚みによる違い】
基材の上に厚みt=約0.3mm〜3mmの単板を貼りますが、この単板の厚みによって仕上がりが異なります。薄い単板は、同じ木材から大量に均一な単板が取れる為、バラツキの少ない均質な仕上がりが特徴です。
厚い単板は、無垢材と同じ様な素材感や強度+複合フローリングの膨張・伸縮が少ないという2つの良い所を合わせ持つのが特徴です。
また、厚い単板であれば無垢材の様にサンディングも可能です。
(無垢材の様に厚く無いので、注意は必要ですが)
■無垢と複合フローリングの違い
一番の大きな違いは、無垢フローリングに比べて、複合フローリングの方がねじれや反りが生じにくい事、均一な品質が可能な事、価格が安い事だと思います。しかし逆に言えば、無垢の方が調湿機能に優れ、ねじれや反りによるスキマも含めて均一では無い天然木の特性があるとも言えます。
一応、無垢でも複合フローリングの様なねじれや反りが生じにくい材料もあるみたいですが、どちらが優れているという訳でもないので、両方の違いを知った上で、使い分け出来れば良いモノが出来ると思います。
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